もうASUSを買うなんて、言わないよ絶対

トラブルストーリーは突然に

手持ちのスマートフォンですが、今までメイン機として使っていたASUSのZenfone ARがこの度お逝きになられました。
夜に充電器につないで、その時までは元気だったんです。
ツイッターやったり、Lineやったり、エロ動画見たり。
それなのに、朝起きたら何も言わない。
ウンともスンとも言わない。
「ねぇ起きてよ、ネロ・・・」
フランダースの犬の最終回かよってくらい、安らかな顔のスマートフォン
いや、安らかなのかどうかわからないが。とにかく外見上はなんの不具合もなさそう。
電源ボタンを押せばいつものように元気な顔を見せてくれそうな、それなのに、なぜキミは逝ってしまったのか。
「信じられないだろう?死んでるんだぜ、それで」
呼吸を止めて一秒あなた真剣な目をしたから、そこから何もいえなくなるほどの星屑ロンリネスです。

それからできることは一通り試しました。

  • 充電器、ケーブルを交換

  • 電源ボタン超長押し(30秒程度)

  • 電源ボタン+音量マイナス同時に超長押し(30秒程度) とにかくあらゆる物理ボタンと電源ボタンを長押ししまくりました。

しかし、状況は何も変わらいため、サポートに連絡をすることにしました。
この端末は購入から14か月たっています。
つまり一般保証外。
しかし、ここまでくるのにはいろんなドラマがあったのです。

出会い、そして発症

まず、このスマートフォンを購入したのは、2017年の7月でした。
TANGOという、Androidの3D技術を使える、数少ないスマートフォン
特にこのTANGOとDaydreamというVR技術が一台で使えるという点に惹かれ、購入することを決めました。
購入したのは近所の家電量販店。
およそ10万円での購入でした。
そのころにはあんなことになるなんて誰が予想できたでしょう?(いや、できない)

必要なコンテンツを入れ、時にプライベートで時に仕事にと、使っていました。
そう、このスマートフォンをメイン機として使っていました。
保存用のメモリーも64GBあって、いろいろと捗るし。

しかし、2018年の年明け、1月にそれは起こりました。

第一の故障 画面液晶の破損(2018年1月)

ある日、ふと画面を見ると紫色のドットが見えました。
最初はあまりきにしていなかったのですが、徐々にそのドットが大きくなり、染みとなり、画面全体を覆い始めました。
スマートフォンの画面については、落としたり強い衝撃を与えると破損しますが、私は過保護ともいえるほど、この端末を大事に扱っていました。
落としたことはないことはもちろん、カバーもフラップ型のものをつけ、持ち運びもポケットに入れたりするなど端末に圧がかかるようなことは避けていました。
蝶よ花よと、大事に扱っていたわけです。
それで起こった画面液晶の破損。
なぜ?

とりあえず、サポートに連絡すると着払いで送ってくれとのことで、送りました。
すると、保証対象なので無料で直しますと連絡があり、2週間ほどで直ってきました。

ここまではまぁ、普通のことで気にしていなかったんです。
直ったことに喜び、また通常の日々が戻ってきたのだと思っていたのです。
あの2ヶ月後のあの日までは・・・

第二の故障 カメラが起動しない(2018年3月)

3月のあるとき、インスタに投稿しようとおもったら、カメラが使えない。
最初はインスタのアプリがおかしくなったと思ったのですが、カメラアプリを起動してもだめ。 他のカメラアプリをインストールしてみたが、それでもダメ。

仕方がないので、再びサポートに連絡しました。
いくつか試して欲しいと言われたことを試したが症状は改善しないので、また修理に出すことに。
当然保証対象ということで、2週間ほどで直ってきました。

修理に出すと当然ですが、入れていたアプリなどは全て消えてしまう。
だから入れ直して設定する作業が多い。
特にこの機種はメイン機なので、設定することも多い。
数時間かかる。
この作業をうんざりしながらやりながらすこし嫌な予感が頭をよぎる。
「二度あることは三度ある」
いや、ネガティブな発想はいかん。
ポジティブにいこう。
「三度目の正直」だ。

第三の故障 カメラのフォーカスがきかない(2018年5月)

あるとき、QRコードを読み取ろうとしたらなかなか読み取れないことがあった。
その時はあまり気にしなかったのだが、その後なんかカメラで撮影するとピンボケするようになった。
カメラのレンズが傷ついたのかな?とおもっていたのですが、どうもフォーカスがうごかない。 このまま使い続けてもいいかな?と思ったのだが、TANGOを使ったりするときにフォーカスが動かないので正常に動いてくれない。
検証に際して頻繁に使うQRコードの読み取りも思うようにいかない。
これはもうダメだ。
ガマンの限界だ。
ということで、三度連絡をすることに。

しかし、ここで私はある要求をする。
仏の顔も三度まで、というだろう?
もう、今回三度目である。
しかも、前回の故障がカメラであった。
その時の修理対応は『カメラモジュール一式の交換』とあった。
交換したということは新品になったということではないのか?
そのカメラ周りで2か月もしないうちに故障したのではたまらない。
だから修理に出すときにある要求をした。
それは以下の二点である。

  • 前回修理の際に交換したはずのカメラがなぜ2か月で壊れたのか?その説明を要求。

  • これまで購入から8か月で3回も故障している。今後故障しないための対策をして欲しい。

予想通りというか、なんというか、回答は共に「わからない」「できない」というものでした。
この時に色々話していてASUSという企業のスタンスと、組織の在り方のまずさが見えてきた。

まず、ASUSという会社は、サポート受付と修理センターは物理的に離れた場所にあるようだ。
これは予想だが、ASUSの社内機関ではなく外部に委託しているような気がする。

修理依頼などの連絡はサポート受付にするのだが、修理センターと直接話すことはできない。 話したいといってもそれはできないと答えられるだけなのだ。
だから、技術センターに質問したりしても「わからない」とかひとごとのような返答をしてくるのだ。
サポート受付も「技術センターの返答がそういっているので、こちらはそれ以上のことはわからない」という一点張りをする。
ユーザー側はラチがあかないのでそれ以上進めない。
いかりのやり場が無くなる。だからあきらめる。という、これがASUSの「クレーム対応のやり方」なのだ。

しかし最後の抵抗として一歩も引かずに、今後故障しないための対策ができないなら、せめて新品と交換してくれと要求した。
これは向こうも経験があるのか、受け入れられて新品と交換することになった。
その時に、新品に交換はするが保証期間としては当初の購入から1年、つまり2018年の7月まで、あと2か月だと言われた。

それはわかる。 このとき私は「このタイミングで新品に変えればいくらなんでも一年くらいはもつだろう」と思ったのだが、それが大きな誤りであった。
ASUSの恐ろしいところはまだここからだった。

第四の故障 電源が立ち上がらない(2018年9月)

今回の故障である。
新品に交換したはずの端末が4ヶ月で故障である。
しかも電源が入らない、という致命的な。

電源が立ち上がらないとどうにもならない。
でも保証期間は過ぎている。
しかし、これまでの経緯を見れば、多少は融通を聞かせてくれるかもしれない。
そういう希望を抱いて、 サポートに問い合わせてみたが、あくまでも「保証期間を過ぎたので、こちらとししては有償修理を行うしかない」という返答。

有償修理したとしても、14ヶ月で画面液晶、カメラ×2、電源と、あらゆるところが故障した製品である。
修理箇所は90日は無償修理されるとはいえ、もしここでお金を払ってもまたすぐに別の所が壊れる可能性が高い。
そんなことなら修理はあきらめて別の端末を購入した方が精神衛生上よろしい。

ということで、今回は高い端末代は勉強代だと思って、別の端末の購入を検討することにしました。

もうASUSは買わない

今回のことで見えてきたASUSという会社の考え方やスタンスはこうだ。

  • 製品を安く売る。安い以上質は悪い。それがASUSとしては高額な製品(今回のZenfoneARのような)であってもプロダクトの品質は変わらない。安かろう、悪かろうである。

  • 当然壊れる。それだけ問合せが入る。それについては直す。だが品質は悪い。だからすぐ壊れる。そのクレームをいなすシステムがサポートと技術の分離である。これでクレームの数を減らすことはできないが、客にあきらめさせることはできる。

  • とにかく、一年間逃げ切ればあとは「保証期間外は有償修理です」で逃げることができる。

という考え方なのだ。
通常の1年保証の考え方は「うちは一年で壊れるような商品を作っていない。だから万が一、1年で壊れるようなことがあったらタダで直します」というものだ。
だから多くの製品は一年ではそうそう壊れない。
しかしASUSの考え方は「一年で壊れたらタダで直すから、壊れたっていいでしょ?」ということなのだ。
そういう考え方、スタンスが14か月この会社の製品を使って、壊れて、サポートや技術センターとやり取りをしながら見て取れた。

安かろう、悪かろうで1万円くらいのスマートフォンを買うならこの会社の製品を選んでもいいかもしれない。
しかし、数万円の製品をこの会社から買おうなどとはもう思えないし、知り合いがこの会社の製品の購入を検討していたら、私は全力でそれを止めようと思う。

このブログがASUS製品を買う方のお役に立てば幸いである。