【ネタバレあり】ボヘミアンラプソディを観てみた

最初にお伝えしておくが、このエントリーは多分に映画『ボヘミアンラプソディ』の内容に触れています。
ネタバレ的な内容も多く含んでおりますので、了承の上みていただきたい。

プロローグ

先日、映画ボヘミアンラプソディを観に行ってきました。
元々それほど行く気はなかったのですが、世の中ですごく騒がれているのでそれに背中を後押しされて、です。
レビューを見ても大絶賛の嵐じゃないですか?
ちなみに嵐と聞くとジャニーズよりもゲームセンターを思い出す派です。

これだけの好感レビューの映画なら見ておいて損はないのではないだろうか?
ということで観に行ってきました。

QUEEN半端ないって

まず驚いたのは、客の数。
レイトショーに行ったのですが、普段ならどんなに人気映画でも席はまばらなのだ。
スターウォーズとか、その辺りでも2~3割埋まればというところがほぼ満員。
え?本当にレイトショー?と思うほどの人の入り。
それだけ注目をあびているということなんだろうと思いながら見ました、2時間半。

あれ?なんだか、感動が、遅れて・・・

あれ?なんだろう?そうでもないぞ?
そうか、評判では最後のライブエイドの映像がすごいとか書いてあったもんな。
お、いよいよライブエイドが始まった・・・
終った・・・

ということで、ハッキリいって、イマイチ盛り上がりにかけた感じになりました。
しかし、終わって退場するときの周りの反応を見ると「すごくよかった」「最高だった!」という反応。

どうやら自分の感性がおかしいのだと思われるわけで。

ではなぜ自分の琴線は震えることがなかったのか?
それを少し考えてみました。

検証その① そもそも伝記物ミュージシャン映画は当たりにくい

これだけのビッグネームになると、ミュージシャンの映像はビデオなどで散々みてきているし、それを見て感動しまくってきている。
本物見てきたがゆえに、こういう映画を見るといわゆる「カバー曲を聴いているような感覚」に陥ってしまうのだ。
伝記系のミュージシャン映画があまり人気が出ないのはこのあたりが原因だと思う。
でもそれでもこれだけこの映画が人気が出たのは、一重にQUEENというバンドの人気なのだと思う。

検証その② 音楽シーンが少ない

洋楽好きからすると、せっかく映画館というハコで見ているのだから迫力のサウンドを堪能したいのだ。
しかし、思ったより音楽シーンが少ない。
最後のライブエイドのシーンを盛り上げるためかもしれないが、キラークイーンボヘミアンラプソディなんかは、フルフレーズ聴かせてほしかった。
途中でブツっと切られて結構なストレスだった。

検証その③ ライブエイドの表現

これはもうしょうがないのかもしれないが、ライブエイドの成功がQUEENのおかげでした感が強すぎた。
確かにQUEENのライブはすごかった。
しかし、同じウェンブリースタジアムではU2やデビットボウイ、ダイアストレイツやエルトンジョン、ポールマッカトニーと、そうそうたる顔ぶれだったのである。
ライブエイドのメディアでの発売はその顔触れが豪華すぎて著作権的に不可能だと言われたほど。
そして、これだけのビッグネームが集まったからこそ100万ポンドの寄付を集めることができたのだが、この映画はあたかもQUEENの活躍によって100万ポンドの寄付が集まったという表現をした。
正直、この表現が自分の温度をだいぶ下げたと思う。
リアルタイムでライブエイドの熱感を感じていたからこそ、そう感じてしまったのだと思う。

という理由から、自分はこの映画に入り込めなかったんだと思う。
まぁ、だからなんだという話しなんですがね。