重い腰を上げてみた

現代ではインターネットのように、20年前にはできなかったことができるようになってきたことが増えた一方、20年前には考えていなかったような悩みも出てきているわけで。

例えば私の場合。 音楽はもっぱらwalkmanで聴く。 音質のことを考えるとiPodよりもWalkmanを選んでしまう。 なるべく音源に近い状態で聴きたいというLosressの考えに基準を置いているので、CDからデータの取り込みはWAVで保存して、Walkmanへの転送もWavのまま送る。

そうすることで無圧縮のまま再生できるので、ここまでは音源であるCDと同じ品質を保持できることになる。 ところがこのWAVでの保存にはいくつか問題がある。

現状の問題点

一つは無圧縮であるのでファイルサイズが大きくなってしまうこと。 これについては、Walkmanに保存できる曲数に制限ができてしまうが、16GBでも何十枚かのアルバムは入るので私のスタイルとしては特に問題は感じない。

そしてもう一つの問題は情報をラベルづけできないこと。 アルバム名やアーティスト名などの楽曲情報が曲のデータにつけることができないのである。 これは問題があって、楽曲情報がないと、アルバムでの再生管理ができないのでいちいちプレイリストを作ってやらねばならず、これは結構面倒くさい。 今は楽曲管理ソフトのXアプリに楽曲情報をタグ付けする機能があり、このソフトがWalkman純正のものなので、このタグが転送しても外れることはない。

しかし今後もずっとこのソフトが使えるとは限らない。 実際に最近のモデルのWalkmanではXアプリではなくMediaGOという、ポケモンGOみたいな名前のソフトが純正となっていて、Xアプリは使えないようになっている。 今後を考えるとソフトの変更も視野にいれなくてはならず、そうすると問題は現在の楽曲情報はソフトに依存しているので、ソフトが変われば楽曲情報が全部消えてしまう。 さて、どうしたものか。

候補探し

ほかのフォーマットを考えるに、mp3などの非可逆圧縮の方式はお話しにならない。 すると可逆圧縮であるFLAC候補にあがる。 実際、FLACで管理している方も多く、曲の音質的にもほぼ問題はないようである。 しかしこの『ほぼ』というところに私の心がざわつくのである。 といってFLACのことを調べていると『Uncompressed』というモードがこのFLACには存在することが分かった。 このUncompressedとはなんぞや?というと、FLACはその名の通り(Free Lossress Audio Codecの略)Losressをうたっていて、可逆圧縮ではあるが、やはり一度圧縮することで微妙にデータロスが生じてしまう。 しかし、このUncompressedモードというのは、FLACはコンテナだけ用意して、そのコンテナの中に無圧縮(Uncompressed)データを保持するというもの。 要はWAVに楽曲情報を付加した状態に近いものである。 ファイルサイズが重いWAVにデータを付加するわけだからさらにデータサイズは大きくなるが、その差はごくわずかなので問題はない。

コンバートの方法

保存フォーマットは決まった。 ではそのフォーマットに今のデータを変更するにはどうするか? コンバート用のソフトを使うことになるが、このFLAC Uncompressedに対応しているコンバートソフトはあまりない。 ということであまり選択肢はないので、一括変換が容易そうなdBpowerampというソフトを使うことにした。 インストール方法などはこのあたりを参考にした。

問題発生

しかし、ここで問題が。 エラーが出てコンバートが失敗する。 見てみるとFatalエラーなので致命的なもののようだ。 調べてみたがあまり有効な情報はなかった。 ただ、セキュリティソフトを切ったらできたという情報があったのと、エラーログより一度Tempフォルダに保存されるらしいことが分かったので、このTempフォルダがシステムのTempフォルダを使っているので、これをユーザー配下のフォルダに変更したところうまくいった。 具体的には、ここから変更できる。

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あとがき

ということで現在ファイルを一括コンバート中なのですが、もしも同じことで悩む方がいるかもしれないので、参考までに記事として残しました。